シンポジウム・セミナーのご案内

令和6年「サーツ寺子屋」 オンライン講座

 本年も皆様のご期待にこたえる企画を予定しています。講座については詳細が決まり次第、ホームページに随時掲載します。
 皆様のご参加を歓迎します。

第12回オンライン講座
  3月30日(土)
 13:30~ 15:00

  録画視聴申込み

テーマ: 「既存建築物のエコ化推進に向けたあるべき姿の将来展望」
 日時:令和 6年 3月30日(土)13:30~15:00   
 会場:Zoomによるオンライン配信
 講師:木村博則 人・環境ラボ 、元(株)石本建築事務所 環境統合技術室室長
 受講料:1,000円 
 募集人員:100名

【講演要旨】
 脱炭素社会実現に向けて、新築建築物の全ては2025年4月より省エネ基準適合義務化が始まる
なか、多くのビルの棟数を占める中小規模のオフィスビルをはじめとした既存建築物については、具体的な方策が今後の課題となっている。
  本講座ではその課題等について下記により紹介・報告する。
  〇国土交通省と経済産業省、環境省による「脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ
  対策等のあり方・進め方に関するロードマップ」から、今後の課題を抽出する
  〇2008年度~2011年度の4年間行われた、環境省 調査研究「建築物等エコ化可能性評価促
  進事業」
報告書(概要版)(注記)から、
   ・改修可能性チェックシートの提案、改修等の概算工事費、LCCO2削減検討、投資コスト
   検討、 及び継続してこの課題に取り
組むための関係機関の図式の構成などを紹介する
    本事業の検討会では、NPO法人 建築技術支援協会 代表理事 松村秀一 元東京大学大学
   院教授、他7名の各分野の有識者のご指導をいただいている。
   ・間もなく竣工後100年を迎える建築家 村野藤吾 設計の「森五商店東京支店」(1931年
   竣工)、 現在の「近三ビルヂング」
の調査が行われ、長寿命建築のモデルとしての貴重
   な示唆を得たのでその調査結果を報告
する
  〇中小規模のオフィスビルの改修を対象とした建設会社各社等の取り組み状況のアンケート
  調査結果を報告
する
  〇これらの調査結果を参考にして作成された、建築物の所有者が自ら簡易に評価する手法
  (改修可能性チェックシート)を解説
し、一般社団法人日本ビルヂング協会連合会加盟の
  中小テナントビル事業者のご協力により行われたアンケート結果を紹介
する
  〇自ら管理するビルのエネルギー消費量の現状を知るために、一般社団法人 日本ビルエネル
  ギー総合管理技術協会において昭和53年度から現在まで毎年度、継続して収集された実績
  データを活用して分析を行った事例を紹介
する
  まとめとして、今後の中小規模の既存建築物のエコ化に向けた将来展望を述べる
(注記)
  環境省 調査研究「建築物等エコ化可能性評価促進事業」の報告書は、NPO法人 建築技術
支援協会の ホームページ(https://www.psats.or.jp/katsudou/jyoho-hasshin.html)から、
本報告書(概要版)を情報発信していますので、必要に応じ、ダウンロードしてご活用ください。 また今後、本調査研究「建築物等エコ化可能性評価促進事業」の請負者である株式会社 石本
建築事務所のホームページから、本報告書(詳細版)等を情報発信する予定です。