推薦(受賞)理由
 ストックを活用した建築再生の時代を迎えつつある現在、本署は、前半で、建築再生の意義を示した後、優れた再生事例27例を紹介し、後半では再生に関わる技術的事項を分かりやすく整理解説したものである。さらに建築単体の再生にとどまらず、都市や地域の再生や、再生の前段となる企画や建物診断、再生後の運用まで解説するなど、総合的に再生を位置づけているのが本署の特徴である。これまでわが国には建築再生をこのように広く提えて解説した類書は無く、初学者にとって貴重な入門書となると同時に、実務者にも幅広い視野を提供する好著である。よって本署を都市住宅学会著作賞にふさわしい業績と評価する。