サーツのご紹介

分野別会員紹介

野村 辰男(のむら たつお)

正会員 木造軸組 施工・検査 
元住友林業次長
専門分野 木造軸組工法住宅の設計・施工(特に品質管理)・材料など
こんな活動ができます/技術指導・講師・研究など 現在、企業に在籍中で、単身赴任中という事情や個人的な限界はありますが、経験等に基づいた主として木造住宅に関しての色々なご相談に応じることができると思います。

技術指導
設計相談現場チェック・改善方法の提案など。
関連分野のネットワークによる個人や企業等の紹介など
経験・実績 木造軸組住宅検査システムの整備・確立技術資料の整備(特に木造軸組住宅用の外壁サイディング施工マニュアル・気密工法施工マニュアルなど)CG利用による住宅営業支援システム「ホームスケッチ」の開発、バージョンアップ
・一般建築(主として現場管理)1967.4 ~ 1974.1 まで約7年
・富士銀行金沢支店増改築(現在は解体撤去され建替えられている)
・石川製作所(工場棟)新築
・荒井医院新築
・野村病院新築
・町立井波小学校新築
・小松電報電話局線路専用局舎新築
・国立山中病院(看護婦宿舎ほか)新築
・高岡市外電報電話局増築及び模様替え
・小松電報電話局増築及び模様替え
・住宅建築(主として現場管理・検査・技術統括) 1974.1 ~ 1989.4まで約15年
・現場管理(主として設計完了後~引渡しまで)
・施工検査の実地及び検査システム(基礎・構造・竣工)の確立に注力
・支店技術統括
・ 商事部門の技術スタッフ 1989.4 ~ 現在
・木材・建材・住宅設備機器・サッシ等の卸など
・コントラクト家具の製作・施工
・システム営業(住宅部材供給システム・全国に広がる家づくりネットワーク「イノスグループ」・CG利用の営業支援システム「ホームスケッチ」等の商品開発・技術指導・研修・資料作成・システム開発など
現在の職業など
(退職時の職業など)
住友林業株式会社 営業本部営業開発部次長
資格・受賞など ・一級建築士
・インテリアコーディネーター
・宅地建物取引主任者資格試験合格者
・木造建築物組立て等作業主任者
・足場の組立等作業主任者
・住宅断熱施工技術者
・「サニーライト気密工法」技術者
略歴 ・1967年3月 大阪工業大学第�工学部建築学科卒業
・1967年4月 松井建設株式会社入社
 北陸支店で主として一般建築の現場管理などに従事
・1974年1月 同社退職
・1974年1月 住友林業株式会社入社
大阪住宅事業部を経てスミリン住宅販売(株)住友林業ホーム(株)及び 住宅本部で木造軸組注文住宅等の現場管理・検査・技術統括等々に従事
・1989年4月 営業本部に異動
大阪営業部・営業第一部・営業開発部・イノスグループ推進部・営業企画部を経て営業部建材グループの現在に至るまで木材・建材・住宅設備器・サッシ等の卸やコントラクト家具の製作・施工及びシステム営業関連の商品開発・技術指導・研修・資料作成・システム開発などに従事
コメント、他  特に阪神淡路大震災を契機として、性能規定・表示制度等と絡み、相次ぐ欠陥住宅問題対策 の一つとして欧米で行われている検査(員)制度がクローズアップされています。木造軸組工法住宅は、いわゆる従来の工場製品と同じ品質管理の手法が適用で きる部分が限られています。不良部分を改善・取替えれば済むというものではありません。
 結論的に言えば、「最初から正しくつくる。」という品質管理の基本に戻るしか 方法はないと考えます。検査を厳しくすれば良くなるかと言われれば、ある程度までは向上するとしても限界があると思います。「最初から正しくつくること」 が色々な意味で一番経済的であり、結果的に地球環境にも貢献することにもなり、関係者にとっても、幸せなことであると再確認される必要があると思います。
 どうしてこうなったかといえば注文者が単に「モノ」づくりを依頼するという考 え方でなく、自分でできないことをできる他人にお願いする・・・頼まれるという信頼関係が前提にあった旧来のいい施主と棟梁の関係に代わって、単に仕事・ ビジネスとして、金銭だけが目的・物指し化してしまったことが最大の原因だと考えます。昔のような地縁・血縁の時代のようには行かないにしても何か喜び・ 余韻のある関係になれないものかと思います。「つくる側も心を込めてつくる。頼む側もできあがった建物を大切に慈しみを持って使う。暮らす。」という関係 性が保てればかなり両者の関係が改善され色々なトラブルも起こらなくなるのではないかと考えています。
 そのためには何が正しいことなのかということ(ex.仕様・納まり・施工法・使い方・維持管理の方法等々)についての合意・認識の必要性・重要性を改めて痛感しております。
 検査が問題を解決することはないと思います。検査ではあくまでも念のために確認をしてより安心感を持つことができるということに止める方がお互いに幸せだと思います。
 そういう日がいつか来ることを楽しみに、日々の現実に少しでも役立つことができればと思いPSATSの会員になった元鬼の検査員です。