「構造設計者の反省」・・・・・矢野克巳
和田先生は3脚の椅子と4脚の椅子の脚にかかる力についてのハイマンの著を引用され、構造計算の想定と実応力との違いを考えろと言われています。ASCE大会でシカゴの構造設計者が超高層建築の柱筋応力を施工段階から竣工後まで計測し、応力は+から−まで大きく変化していることを報告していました。この技術者の姿勢に私は大変感心し、敬意をこめて拍手しました。 私の反省を幾つか
2. 宮城県スポーツセンター ドリゾール板と溝部のPC板ほぼ取り付け完了時 3.新宿住友三角ビル 新宿住友三角ビルは私が担当した最後の建物です(1972年)。長周期をどう捉えるか苦労しました。使用者の揺れに対する不安感が気になり簡易吊り床で実験しました。しかし、超高層の上層階ゆれが絶対速度で極めて大きくなるとは思いませんでした。他のビルよりは揺れを少なくした心算でしたが。 |