| 10年目に向けて・・・・・ 和田 章
建築技術支援協会(PSATS)の活動を聞かれたとき「熟練の技術者から若手への、専門家から社会への2つの橋渡しをしています」と説明すると、ほとんどの方がその意義を分かってくれます。橋渡しという意味では神戸と淡路島を渡す橋は中央のスパンが2000m弱、イタリア半島とシシリー島を繋ごうとしているメシーナ橋は3000mに達するそうです。ケーブルだけでも大変な重さになり、これをいきなり架け渡すことはできず、初めは細いワーヤーを掛けて徐々に太いものに入れ替えていくと言われています。PSATSの橋渡しも、初めから社会に認知されていたわけでなく、とても細いものだったと思います。今では100名の会員の8年間のご活躍により、本当の太い橋渡しができてきたように思います。 小生は多くの素晴らしい先輩に恵まれ、いつも下っ端のつもりで走ってきましたが、今年の一月にはとうとう還暦を越えました。PSATSでは発足のときから、松村秀一先生と一緒に代表理事をお引き受けしてきましたが、松村先生は11歳もお若いのでもう少し続けて戴き、小生の方から順序よく次の代表理事に入れ替わる仕組に移るのが良いと思っています。本会の規則にあるわけではないのですが、今後も計画系と技術系の組み合わせで行くとするなら、構造、施工、材料などのご専門の方から手を挙げて下さると良いと思います。是非、この意義あるNPO活動を今後も継続発展していただくためにも、一肌脱いでいただける方を期待しています。 10年目に向けて新しい体制づくりの検討を始めてはどうでしょうか。・・・・松村秀一 NPO法人になってから丸7年。任意団体の立ち上げからは丸8年が経過しました。皆さんのご努力で当初予想した以上の活動を展開し、これまた当初予想以上の社会的な評価と信用を得てきたことに大いなる満足感を覚えています。また、現役時代に付き合いのなかった方々が新しい人間関係を数多くつくる場として機能したことも本当に素晴らしいと思います。 是非ともこの素晴らしい場を、団塊の世代を中心とするこれからの退職者の方々にも活用してもらいたいと思います。しかし、そうした方々に少しづつ入会してもらって、じわじわと世代交代するのは、NPOの活力源となる高い自発性の確保という面でやや難しいかなと思っています。設立10年或いはNPO化10年を機に、現在の会員は今までと異なる活動形態に移行し、理事会メンバーの一新も含め、バリバリ活動する新会員にいわば主要活動の場をそっくり継承する方法を考えるべきではないかと思っています。そのために、そろそろ会員の皆さんの推薦を得て、10名以上の団塊世代中核メンバー候補に集まってもらい、次の10年のプランを検討する場を設けてはどうかと考えますが、いかがでしょうか? いずれにせよ、組織としての蓄積の継承と新しい個人たちの自発性の発揮とをうまく調整する具体論が必要だと思います。 「荀(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」中国古典・大学より・・・・阿部市郎 サーツは1998年に設立されて8年を迎えるが、“技術の伝承と市民への架け橋”という当初の理念は脈々として堅持されつつ、予期以上の成果を挙げることが出来たと思っている。 丁度「住宅の品質確保に関する法律」が施行される等時代の変換期にあたり、多額の補助金による性能表示の講習会が全国的に展開され、それらの講習会の講師として当初から参画することが出来たこと、住宅金融公庫住情報相談センターの全面的な支援をいただけたことなど、まさに“天のとき地の利”をえて滑り出せたことは大きかった。 その後、中堅ゼネコンのスキルアップ研修、(株)建築資料研究社(日建学院)への技術協力、など継続的な事業のレパートリーが増加するとともに、公的機関の研究調査委託が単発ではあるが毎年コンスタントに受託できるなど、毎年業績をまとめてみると協会を維持する為の資金が得られていることは、真に幸せなことである。そして、昨年からはマンション構造偽装発覚に先駆けて、マンション管理組合支援事業部を発足させてセカンドオピニオンとしての技術支援を開始し、計画以上の成果を挙げつつある。 志を持ったものが集まり理想を掲げつつ、皆で神輿を担いで世の中に貢献できる働きをつづけられるのは、会員の皆さんのご協力無くてはなしえなかったことである。 120人余の会員の中で年間60%ぐらいの方々が何らかの形で活動に参画していただいているが、会の趣旨からも今後会員の参加率をあげてゆきたいものと思っている。 会員が持っている技術を伝承するといっても、私たちの技術は10年もたてば陳腐化する。日進月歩の技術に対応して、私たちも自ら持てるものを伝へつつ、また新たな情報を積極的に収集して自身を革新してゆく必要がある。 「救わんために救われたり」という言葉が聖書にあるが、私たちは如何に過去の栄光と業績を誇っても、伝えてゆかなければやがて枯死するのみである。故に、教え伝えてゆくことにより自分自身もまた新たに学び生かされてゆくのであると私は自戒している。 この8年を振り返ってみると、技術の伝承をしながら新たに習得、復習して自分自身が活性化したものがいくつもある。 それらが会の活動に寄与して、自身の若さの源にもなっているものがあるが故に、PSATSの活動はすばらしいと思うのである。 “ホップ・ステップ・ジャンプ”の立ち上がりは成功したと思う。次なるステップ・ジャンプにむけて中期的な展望を皆で考える時期が来た。 私個人でいえば、我が国で唯一つのキリスト教ラジオ放送局「日本FEBC」の理事長(無給)に推挙され、本年9月から就任することになった。これは私自身にとっても重大な決意なくして出来ない新たな挑戦である。 神様が私にいくらの時間を残して下さるのかは判らないが、PSATSの次世代への継承とFEBCの重責に新たなるチャレンジをしたいと心に期している。 サーツに学んだこと ・・・・米田雅子 サーツ会員、サーツを応援して下さる方々のご協力と伊藤編集長、松下事務局長代行、小野口弘美様のご尽力で、サーツ会報も30号を迎えることができました。お世話になったすべての方々に、心からお礼を申し上げます。 NPO法人認証から7年、当時43才の若輩(サーツにおいて)であった私もいつのまにか50才になり、今春から大学に席をおく身となりました。人生の働き盛りをサーツと共に生き、会員の皆様から多くのことを学びました。ここでは、30号を記念して、サーツに学んだベスト5を選んでみました。 1.「元気で長生きをして働くことの幸せ」--70才をすぎても現役バリバリの阿部常務をはじめ皆様の姿をみて私の人生の目標は生涯現役となりました。 2.「一人の人間の力はすごい」--自分で企画し行動する時、サーツ会員は一人で百人力を発揮します。 ��「自立した個人、組織の強さ」--自分たちの足でたった活動、企業寄付ゼロの経営が継続の力になってきました。 3.「モラルと誇りの大切さ」--例えば耐震偽装で和田代表や安倍理事の勇気ある提言と行動は建設業の健全化に寄与しました。 4.「社会のために生きる素晴らしさ」--社会のためは、結局は自分のためであり、生き甲斐となることを皆様から教わりました。 サーツの会員の皆様のおかげで、まだまだ未熟な私ですが、まっとうな人生をめざしてがんばっております。ご指導ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 NPO法人サーツの7周年を迎えて・・・・堀井秀治 NPO法人サーッが正式に成立したのは平成11年9月9日であり、本年の9月で満7年を迎える。また、本会報の発行は年4回行われているが、第1号の発刊は法人化以前の平成11年6月15日ということで、今回丁度30号となる。この節目の機会に当たり、サーツの7年間の運営状況を振り返ってみたい。 NPO法は平成10年3月25日に公布され、法人の認証申請受付は同年12月1日からとされた。サーツは平成10年11月17日に設立総会を開催し、任意団体としてNPO法人化の申請書を12月16日に東京都に提出して受理された。しかし、法律施行当初であったため、平成11年5月末までの申請については一律9月末までに認証するとされており、サーツが法人の認証を得たのは平成11年9月7日となった。早速法務局への登記を行い、NPO法人サーツの正式の成立は平成11年9月9日となったわけである。 サーツが都にNPOの申請をしたのは16番目であったが、現在NPO法人は束京都管轄だけで5,000近くあるという。既に解散したところも多いと聞くが、サーツは当初より事業計画に基づき、毎年着実に成果を重ねて社会に責献し、健全な運営を続けている。 サーツの過去の事業収支等と会員数の経緯は以下の表に示す。 サーツの存続に欠かせないのは、事業収益をあげることである。別表では、事業の収支差額(事業収益)と会費その他の収入を含めて、収入計として記載している。いわゆる荒利である。会員が納入する会費は年間2百数十万円程度であるが、その他には寄付金・補助金等がある。過去7年間で各所より寄贈されたそれらの総額は、7百60万円を超えているが、これは常時期待できるものではない。 サーツが今の事務所に移転したのは、平成12年1月であるが、この事務所の賃借料と運営管理の人件費だけで1千万円近くを要し、その他経費を加えて、現状では年間1千4〜5百万円はかかっている。これから会費収入を差し引いても、1千万円/年以上の事業収益がどうしても必要となる。 NPOは毎年の決算時に確認された資産の総額を正味財産として報告し、変更登記も行わなければならない。サーツ設立時の基本金は152万円余であったが、以後の活動成果により、幸いにして正味財産は平成15年以降2千万円以上に増加している。 サーツの会員は、平成10年7月に設立準備会を発足させた時点では18名であったが、その後賛同者を積極的に募り、設立時には28名となり、以後増員を重ねて、平成13年には100名を超え、現在に至っている。会員の増加はサーツの活動の増強と多様化につながっている。 今後とも会員皆様のご努力により、サーツが社会貢献度の高いNPO法人として、ますます信頼度を高めていくことを願って止まない。
サーツ誌30号を迎えて・・・・安部重孝 サーツ誌30号を迎えてというテーマに対し、まず会報1号から4号まで読み返してみました。表題はサーツ会報1号JUN.1999夏季号Vol.1〜サーツ会報3号冬季号、このあとサーツ会報04 APRIL.2000 SPRING となっていましたが、7年目の現在は、Vol.029 SUMMER PSATS Report となっていて斬新さに気を使っておられる編集者のご努力を理解いたしました。 Hello How are you? の小野口キャラクターが表紙を飾る会報1号では、和田代表理事は「・・新しい技術が多くの人々に認められるためには、「筋のよい技術」であること・・組織にも「筋のよさ」が必要であり・・これほど「筋のよい協会」は他に考えられない・・」とされ、松村代表理事は「・・建築技術者達の置かれている状況は大きく変わりつつある・・一般社会の人々との間に共通の価値を見出していかなければならない・・次世代技術者への技術伝承の場作りを・・」 また、阿部常務理事は「・・米田常務理事がNPOと建築界のスペシャリストを結びつけた団体を作ることを発想し・・企画行動力を発揮してこの準備会となったことを認識した。・・平成10年11月17日に会員28名で発足した建築技術支援協会が、わずか4ヶ月余で倍以上に成長した・・誇りを持ってしばらくはやせ我慢でも高いモラルを活動したいものと思う・・」と記されておられます。そして、日本NPOセンター山岡常務理事は、「・・日頃さまざまな活動に接してきたひとつの結論が、縁・恩・信・義・愛・という人の心の関係を示す5つの概念である。・・サーツは、これの何が強いか何が弱いのか。何を支えに発展するのか。そういう問いかけからスタートしてみてはいかがだろうか」としてサーツに期待を示しておられる。米田常務理事からは、サーツの活動と組織概要と活動の骨子が示されています。 会誌2号では、シンポジウム「建築技術の伝承をいかに図るか(平成11年7月5日、会場;東京ガス(株)大ホール)」の活動報告がされ、会誌3号では記念シンポジウムPD「市民社会と建築技術をつなぐ絆(平成11年9月20日、会場;住宅金融公庫すまい・るホール)」の詳細な報告が記載されています。このPD中で森本毅郎さんは、「・・セミナー程度のことをやってもしょうがない、NPOの存在はむしろ官民一体に対するNPOだというくらいの覚悟を決めないと。・・本当に生活者の立場を考えるのなら、NPOはいやおうなく対峙しなければならない場合が一杯出てくる。だからこそ企業に属さないのでしょう。・・でなきゃ市民との絆なんて言わないほうがいい。」などとパネラーの方々の提言をいただいています。コソボの田中さんの活動の写真が表紙を飾る会誌4号では、初年度(平成11年度)の活動報告と、次年度の活動方針が掲載されています。 会としてのスタートを振り返ってみましたが、建築部会として、スタート、現在を捉え今後・将来の活動の方向を考えてみたいと思います。 建築部会は34名で始まった平成11年度の活動は、まず、シンポジウム開催「建築技術の伝承をいかに図るか」に始まり、教育普及活動を重点とし、まず東京工業大学の百年記念館を会場としたイブニングセミナーを7回開催し延580名と盛会であった。専門誌「建築技術」「施工」への連載、「日経アーキテクチユア」への寄稿も始まった。翌年から社団法人日本建設業経営協会(通称日建経)の「中堅建設業の若手技術者を対象とした集合社員研修」、現在の「スキルアップセミナー」が始まった。最初の5つの分科会は、現在内容は変わりましたが6つの分科会となってそれぞれの主査の方のがんばりで活動しています。昨年末の市民講座「あなたのマンションの耐震性」は市民との繋がりの点で良い企画であったと思います。そのシンポジウム開催11月17日は、構造計算書偽装問題が新聞に報じられた日であり、NHKテレビが会場に来てインタービューを受け、その後のサーツの緊急集会、国交省等への提言など社会的に注目され、認められる機会となった。企画・テーマ・タイミングの重要性を体験しました。 建築部会の案内には前回の部会記録をつけていますが、建築部会に参加される方はいつも同じ方が多いようです。一昨年、サーツの会員全員の方を対象としたサーツの活動についてアンケートを行いました。出席されない方のご意見もいただきましたがもうひとつお顔が見えないように感じました。そこで、現在建築部会は50余人ですから、出席が多い方10名の方がそれぞれ5〜6名程度の方と連携することにより、全員連携型の建築部会になるのではないかと思っています。この連携・会話の中で 、7年前とはまた違った環境の中でこの会の主たる目的の「建築技術の技術伝承」を考え直すなど、この会の今後・将来を創出したいと考えています。こんな企画を次の建築部会に提案してみようかと思っています。 会報30号を迎えるにあたって・・・・泉 清之 当協会発足以来、早くも7年が経過する。米田常務がNPO法人設立の意義を説かれ、和田・松村両代表と打ち合わせを始めた当時を思うと感慨深いものがある。当初フィージビリティ・スタディで継続的な収入の確保、つまり法人の維持継続をどのような手段により行うべきか、また本当に継続可能かということが重点討議された。次第に趣旨に賛同するメンバーも増え議論は白熱したが、幸いにも坂本・松村研(米田常務が研究生として所属されていた)のご理解を得てその一隅をお借りすることができ、不安を抱えたままではあったが、ここを拠点として発足することとなった。資産はパソコン1台だけであった。 活動開始後、委託研究や講習会を中心に収入は次第に増え、翌年には現在の場所に事務所を持つことができた。現在では会員数も120名に達し、活動範囲も広がり、社会的な認知度も増してきた。今後の活動に利用できる多少の資産蓄積もできた。しかし、建設業界の変動は激しく、NPOの姿勢を堅持しつつ継続的な収入を確保することは依然として大きな課題である。一昨年、経営分科会を設け「技術相談・技術支援事業」、「教育・研修事業」、「新たな(収益)事業」等について議論を重ね、事業の地方展開などについても検討を行い、逐次実施してきている。この中で「マンション管理組合支援事業」については、新たな事業部のもとに期待以上の成果が得られている。しかし、全体的には未だ満足し得るものではなく、会員各位の一層のご支援を賜りたい。また、より充実した活動を展開すべく、会員増強にもご協力いただきたくお願いする次第です。 新企画の戸建住宅技術セミナー 太田統士 サーツがNPOとして発足以来7年が経ったが、当協会の戸建住宅部門にとっての技術伝承の主要業務は「すまい・るホームビルダー実務セミナー」で、これは共催者として住宅金融公庫の絶大な支援を受け、年に10回の開催で今以て続いている。また幸いなことに、サーツのスタートと時を同じくして、平成12年から施行されることになった住宅の品確法(住宅の品質確保の促進に関する法律)に関しては、数人がアドバイザーの資格をとって、全国的な講習会への出講や地方業界の型式申請業務の受託等、サーツの発展のためにもタイムリーに役立ってきた。 しかしながら、セミナーなどを受講するホームビルダー側の技術レベルや技術意識を考えると決して高いとは思えない。 一般に木造軸組住宅は、長い間経験と慣行に基づく家づくりが行われてきたことは周知のとおりである。2階建て以下の普通の住宅は確認申請を必要とするものの、構造計算は要しないいわゆる4号建物とされているが、その法令の内容をよく理解しないまま、4号建物だからという慣れきった考えで安易な勝手読みをしてしまう。さらに又、そう言うことが許されてしまう風潮も未だに絶えないと聞く。 4号建物の性能アップのため、平成12年に仕様規定が大幅に制定されているが、これにも関わらず、例えば確認申請を出しても、必要壁量のチェックもしないどころか、壁量チェック表など無くてもよいと言う自治体の建築主事もいると聞くが、これでは良質な住宅のストックなど望むべくもない。 性能表示住宅に関してもこのような土壌であるから、なかなか進展を見ない。最近になって大手ハウスメーカーや中堅ビルダーなどが取り入れ始めた所もあるが、消費者は勿論一般の工務店・ホームビルダーレベルにはまだまだ浸透していない。 一方、木造枠組壁工法住宅(ツーバイフォー工法)は、阪神大震災でその耐震性が証明された形で、工務店も消費者も我も我もとツーバイフォーになびいて今日に至っている。その技術基準は建設省告示第1540号に規定され、4号建物はこれに従って建てられることになっているが、ともすればツーバーフォーで在りさえすればの風潮から、かなり安易な勝手な解釈で計画されているものが多いと聞く。 いずれにしても営業サイドや第一線の技術サイドの認識不足、勉強不足があやふやな住宅を生み出す原因となっていることは否めない。我々が開催している技術セミナーでの質問内容や、プレゼンテーションセミナーにおける各自が持ち寄った設計作品からもそれらが窺える。 東海地震や東京直下型地震が何時おきてもおかしくないと言われている昨今、このままで良いのかという思いが、この数年のセミナーを通して益々強くなっている。いま必要なのは一般工務店の営業の第一線に従事している方々に、もう一度木構造の原点・重点ポイントをしっかり身につけて貰って、その上で消費者の要望を適正に処理していく能力を取得してもらうことが最重要と考えている。 このような観点からかねがね、工務店や住宅設計者に向けて第一線の客先対応者のため、「プレゼンテーションの実技セミナー」と共に「デザイナーのための構造講座」或いは「ユーザーへよりよい企画・設計を提供するための構造講座」と言うようなセミナーの必要性を持ち続けていたが、戸建住宅部会では来年早々から開催できるように準備中である。会員各位をはじめ周囲の方々のご支援をお願いする次第である。 「サーツのおかげ」と「サーツのために」・・・・向野元昭 ●まず、「サーツのおかげ」で、サーツがあるから出来た活動を考えて見ます。入会して間もなく「ロングライフビル(LLB)技術研究会」を立ち上げて見学と講演会を計7回開催しました。長く使いこなされている有名ビルのオーナー、設計者、管理者の苦労話を聞く趣向で、新築とは違い、やや日の当たらなかった面もあるところをテーマとして取り上げているので担当者には、最後には喜んでもらえるようです。これはサーツがノンプロフィットでやっていること、講師の依頼には会員の豊富な人脈が活用できること、が有効に働いています。 ●「サーツのために」、これはやはりサーツという組織を運営するための費用をどこから得るのかということでしょう。LLB技術研究会でも、講師にボランティアを強いることは出来ないので、わずかながらも謝礼を払い、会場費を払うために参加費を取ります。その費用の振込み処理などの事務局の仕事もあります。赤字にならないように人を集めるのに苦労します。このような活動で事務所経費を生み出すのは至難の業です。 ●そこで、さらに運営費を得るためにはどのような事業をしたら良いか、会員の持つスキルを活かし生き甲斐を感じつつ携われる仕事はなにか、常に考えなくてはならない課題だと思います。この「サーツのおかげ」と「サーツのために」を各自の中で両立させていくことが今後の課題だと思います。 |