■「プレキャストコンクリート技術マニュアル」
- (建築の技術 施工 9月号別冊)
■編者/PCa技術研究会(世話人、今津賀昭)
■出版社(株)彰国社
■B5版・193頁=3,000円(税込)
- さきがけとなった「新しいPCa技術の時代がやってきたーPCa技術のオープン化のための100の情報―」も示唆に富んだ好著であるが、本書も“誰でも使える建築技術へ”を旗印に全体を6つに分け、それをさらに約70のテーマ別に啓蒙・解説している。以下、読後感を構成順に述べる。
� 。丕達瓩鮹里襦А�Architectural ConcreteとJob Concreteに二分されるという指摘(松村)や、「PCa技術のわかりにくさは…多種多様に発展し過ぎたことにある」という指摘(渡辺)に納得し、その事例紹介に期待が膨らむ。
�◆。丕達瓩虜陵僂里燭瓩法Аヽ鯵圍丕達瓩筌蓮璽妝丕達瓩力�(今津)、大スパン、…、超耐久性といったPCa・PCによるメリットの話(竹田)でますます興味が高まる。
�� PCaの良さを引き出す: コスト中心に展開しているが、内容に重複があったり、妙に論文調のものがあったりと少々困惑する。参考資料(飯塚)はより充実させて巻末に。
�ぁ。丕達瓩鮴澤廚垢襦А\澤弋蚕僂硫鮴發隼�例紹介とが混在している。構造音痴の身には前者は難解に過ぎ、後者では�,醗磴辰浸訶澄■丕達瓩砲覆辰新舒泙覆匹力辰�欲しい。
�ァ。丕達瓩鮖楾�する: 具体的であるが読者の想定が多少、気になる。施主?設計者?ゼネコン?サブコン?もしかしたら全部?多能工の話(蟹沢)は�Δ諒�が居心地よいのでは?
�Α。丕達瓩里海譴�ら: 建設的な議論が多く好感。先端事例紹介でPCaについて固定的イメージをあげたもの(西倉)があった。結果的に解消できたかどうか知りたい点である。
30数名に及ぶ執筆者を調整するのは相当、大変な作業だったと想像できる。勝手ついでにいえば(話が混乱する一因である)PCカーテンウォールは類書に譲った上で、PCaの紹介に徹した本と、踏み込んだ解説書の少なくとも2分冊にすべきだったのではないか。ただ考えようでは、1冊分で3冊分の内容があるわけで極めてお買い得の本ともいえる。 (大野隆司)